
メンタルが弱い私も神メンタルに近づけるのではないかと思い読むことに。
いざ読むとなるとこれがなかなかで、メンタルが落ちているときにはあまりにもポジティブなタイトルが故にページを開けなかったりしている自分がいる。
基本情報
タイトル :「心が強い人」の人生は思い通り 神メンタル
著者 :星 渉
発行所 :株式会社KADOKAWA
初版発行日:2018年7月6日
ISBN :978-4-04-602375-9
タイプ :ソフトカバー
目次情報
- はじめに
- 人生の9割はメンタルで決まる
- 「心」は私たちが考えている以上に複雑だ
- 「変わらない日常」を科学的に分析する
- 心を鍛えて「選択と行動」を変えるだけ
- 「思い通りに生きる公式」の存在
- 自分だけの生き方を見つける時代
- 多くの人が目標設定を間違えている
- 望む未来を手に入れる2つの確認事項
- 「手段」の答え探しで疲弊してはならない
- 実現の手段は「自動的に」見つかるもの
- 結局、心の強い人がすべてを手に入れる
- 自己評価を高めるだけで世界が変わる理由
- 変化を嫌がる人間の機能を科学的に攻略する
- 頑張っても報われないと感じるのはなぜか
- 「心理学的ホメオスタシス」の発動を感じ取る
- 障害物の位置がわかればチャンスは自然と増える
- チャンスを察知する能力を測定するテスト
- 「カラーバス効果」を逆転させるだけで成功できる
- あなたが変わるための情報は「見えていない」?
- 「現状維持は衰退」と肝に銘じて変化を楽しもう
- 最強の行動力を手に入れて心を強くする
- 目指すべき場所の明確化がすべての始まり
- 「未来体験シート」で目的地を明確化
- 大きな目標でも小さく分解すれば「できること」が見つかる
- 「なぜやるか」に対する答えは行動に直結する
- 「やる理由」を書き出して行動の原動力と向き合う
- 勝手に行動したくなるコツは「視覚」に訴える
- 実現したい理想の画像を1日1回見るだけ
- 記憶と行動の原理原則を理解する
- 脳の海馬をだまして「思い通り」を錯覚させる
- 最大の敵「三日坊主」を科学的に攻略する
- 0秒で新しい習慣を定着させる方法
- 未来の自分を生きると現実が追いついてくる
- 「根拠のない自信」でチャンスをものにする
- 「自己評価」は自分で書き換えあれるもの
- 現実が自己評価に追いついてくる仕組みとは
- 「未来の自分を生きる」で金メダルを獲ったボクサー
- 未来を明文化することで起きる心の動きが大事
- 自己評価を”一瞬で”書き換える「未来体験」
- 現実への強烈な違和感は未来を生きている証拠
- 「自己肯定力」と「自己効力感」のメカニズム
- 「違和感」こそが実現スタートの前兆である
- モチベーションは絶対に上げてはいけない理由
- 劇的に人生を変える「未来の自分」へのインタビュー
- アファメーションで正しく心を鍛える
- 「確信」という名の「思い込み」
- なぜ「思い込み」が不可能を可能にするのか
- 「思い込み」が生まれるメカニズムを理解する
- 思考が現実化する本当の理由とは
- 言葉の力によって思考を変えていく
- やっぱり「紙に手書きする」が最強である理由
- 理想的なアファメーションの手順について
- パスワードをアファメーションの言葉に変える
- 「やめるべきことを捨てる」という思考法
- 「使うべき言葉」を明らかにする6つの質問
- 一生使わないと決める「捨てる言葉」とは
- 「付き合う人で人生は変わる」は本当なのか
- 自分の理想を実現している人に教えてもらう
- 大切なのは自分が幸せを実感できるかどうかだけ
- 「神メンタル」で感情をコントロールする
- 「不安になる、緊張する自分」を認めてあげる
- 「頭の中で考える」ではなく紙に書き出す
- 「エンプティ・チェア」で悩みの早期解決を
- 「メタ認知能力」を鍛えるトレーニング
- 「没頭する」を利用して、意識を「今」に集中させる
- 最大の難敵「自信がない」を攻略する
- 「本当の安心」とは「安定すること」ではない
- 「神メンタル」は最高の反射から生まれる
- すべての出来事によいフレーミングをする練習
- 心が自然と強くなる「口癖」を意識する
- 人間には自分で設定した理由を探す力がある
- 幸せになる権利は誰にも奪えない
- 目標を忘れない工夫「試してみたいは即実行」
- 「教えるために学ぶ」でなく「学ぶために教える」
- 目標は更新するためにある
- 実現するまでやり続ければ失敗はそもそもない
- 自分だけの幸せを追い求める
- おわりに
個人的評価
超個人的に独断と偏見を多分に含む評価を星5段階で表します。
▶オススメ度
具体的な心理学用語などをわかりやすく解説しており楽しんで読むことができる。本書にかかれていることをどれだけ信じ、自分の腹に落とし込めるかでこの本から受ける真の価値も変わるだろう。
私個人としては書かれている内容は理解できるが、実社会で体現するには厳しいかと思われる。それもすべて私の人間ができていないからだろう。
▶よみやすさ
心理学に精通していなくても読みやすく、モチベーションを高めてくれるような文章。個人的には読む際に自身のモチベーションが高くないと読む気になれないかもしれないと感じる。ネガティブなときに太陽サンサンな意見を受け入れられないこともある。
▶専門性
心理学用語もわかりやすく説明してくれており、門戸を開いた本であり特段専門性が高いわけではない。
▶読後感
文章はとても読みやすく、書いていることも理解しやすい。読者の受け止めとしては大きく分かれる内容だろうと思う。書かれていることを素直に受け止められる人間と、現実的に考える人間に分かれる。基本的には読者を選ぶ本であろう。それでも何かしら得ることができれば成長に繋げられるはずである。
こんな方におすすめ!!
- 現状を変えたいと考えている方
- 自己肯定感が低い人、または自己肯定感を高めたいと考えている方
- 素直な性格の持ち主
どんな本??
序章では、自分が変われない原因である心理的な要因を説明している。
第1章では、目標の重要性と目標設定についての誤解を示している。そのうえで正しい目標の設定方法について説明している。まずは曖昧な目標ではなく具体的で明確な目標であること。そして設定した目標を忘れないことが重要と説く。また、目標達成のための手段についての考えを示している。そのうえでメンタルが持つ重要な役割を解いている。
第2章では、変化をジャマするものの正体が何かを示している。有史以来人類の脳が最優先にしているものは、「今のままでいる」こと、「死なないこと」であるとのこと。どおりでダイエットしても痩せないわけである。ダイエット自体が生命を脅かす本能的に回避すべき事象なわけである。他にも変化をジャマする心理的要因を示している。ジャマをする正体が分かられば対処もできる。
第3章では、じゃぁどうすれば夢を実現できるかのヒントを示している。夢の実現の初めの一歩は「目的地の明確化」であると説く。そして脳をハックするための方法を教えてくれている。
行動を起こす、そして行動し続けることができるのには理由がある。「変わる」ため「実現したいこと」のためには行動し続ける必要がある。行動の原動力との向き合い方を示している。変化するために大切なのは嘘偽りのない「なぜ?」への理由である。自分自身を変える原動力に見栄や虚栄心からくる偽りの理由では行動が持続することはない。
第4章では、目指す自分と現時点での自分とのギャップを認識しその差を埋めるための方法を見つける手段を示している。そして成長し続けるためには常に目標を更新することが大切であると解く。モチベーションではなく基準を上げることが必要である。1年後のなりたい自分の思考や行動を基準に今を生きることが大切であると。この章では「自己評価」について詳しく説明してくれている。
第5章では、意識の大切さを解いている。ともすると人間はできない理由を探してしまう。できっこないという思い込みが自分の可能性を狭めてしまう。その思い込み通りの結果が出てしまう。できないことに囚われてできない理由を見繕うより、視点を変えてできることがないかを考えてみる。小さいことの積み重ねでできないと思っていたこともクリアしていることもある。思い込みが生まれるメカニズムを有名な事例を用いて説明している。言葉の力で思考を変えるアファメーションについて、そのポイントとともに解説しいている。そして、日ごろどういった言葉を使いどういった言葉を使ってはいけないかを示している。使う言葉で人生は変わる。
第6章では、不安や緊張、悩みとの向き合い方を示している。不安や緊張をかき消すことはできない。かき消そうとすればするほどフォーカスがあたり強く意識することになる。不安や緊張はただ認めてあげるだけでいいと説く。悩みに対してはメタ認知能力を利用したユニークな方法を示している。また、口癖を意図的に使うことで心の有り様をコントロールすることができるとのこと。
終章では、夢を実現する方法を解いている。方法はとてもシンプルだ。そして幸福について説明して締めている。
個人的気づき・印象に残った言葉
「心」の状態というのは「自己評価」に起因するといわれています。「自己評価」とは、自分、または、他人の基準と照らし合わせて、自分の価値を決めることです。
上がったり下がったりする心の原因がなにか少しわかったような気がする。結局のところ自分の心は現状をどう捉えたかの自己評価なのだと思った。
「負の感情」が生まれている時は、「今」を生きていない証拠です。
確かにその通りだと思う。何かに怒ったり、悲しんだりする原因はすべからず過去や未来の出来事である。その感情の支配されている時点で現在を生きているとは言えないのである。
最後に
私自身は気持ちの上がり下がりが激しい人間なので、なかなかモチベーションを高く保つことが苦手である。そのためこの本を常に実践することは難しいかもしれない。それでもモチベーションが高まったときにこの本で得たことが役立つかもしれない。またはモチベーションを少しでも高い状態を継続できるようになるかもしれない。そもそもモチベーションという考え方をやめようと本書は解く。モチベーションではなく基準を上げよと。
こういった自己啓発本を読むと毎回思うのだが、盲目的に本の内容を信じ実行することができれば幸せや成功に近づけるのだろう。きっと世の中の成功者は自分の成功を決して疑わず根拠なく信じることができる人間なのだろう。私はきっと変わろうとする決意と覚悟が足りないのだろう。現状に甘んじることを良しとしてしまっているのだ。
お読みいただきありがとうございました。
拙い紹介でしたがいかがでしたでしょうか?
記事はあくまでも未熟者である私の感想になりますので、ぜひあなた自身で本をお読みいただき、どのように感じたのかをコメントいただけると嬉しいです。
あなたの読書ライフのお役に立てていれば幸いです。
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